計器進入まとめメモ
2016年3月23日 2件のコメント
訓練が大忙しで最近はめっきり更新していませんがRNAVをはじめ、計器進入について日々勉強しています。
そもそも私にとっては計器進入に関して、非精密進入、APV、精密進入がごちゃごちゃになっていたので図にしてみました。この記事はメモを書き起こしたものです。
こんな感じです。
まず、非精密進入(NPA=Non Precision Approach)と精密進入の違いですが垂直ガイダンスの有無です。これはGlide Slopeの様に気圧高度計ではない垂直ガイダンスのことですね。詳しくはAIM等ご参照ください。
そして非精密進入の中でもAPVとその他に分かれます。私にとってはここが特に理解できていませんでした。
APVは精密進入の要件は満たしていませんが垂直ガイダンス有りのアプローチです。ガイダンスと言っても気圧高度計になります。勉強していて一番詰まったのがBaro-VNAVとNPA using VNAV(CDFA)の違いです。
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まず、Baro-VNAVはチャートで方式が設定されているアプローチです。GNSSアプローチですね。旅客機のVNAV機能を駆使してMDAは設定せずにDAが設定されています。
CDFAと言えば、初期訓練で計器飛行を行うときにVORアプローチ等でMDAでレベルすることなく3度パスを計画してstabilized approachする練習でしたことがありましたが、大変難しくDMEと高度の確認をしていると逆に煩雑になってあまり得意では無かったのです。
しかし旅客機のVNAVを使えばワークロードを大幅に減らせるので便利ですね。
じゃあBaro-VNAVとあまり違いは無いのかなと思いましたがDAが公示されているか否かが違いの様です。もちろん保護空域は変わってくるのでそのあたりは飛行方式設定基準で要確認です。
VORアプローチ等のNPAのコースをVNAVを使って飛行するNPA using VNAVの保護空域はもちろんNPAと同じになりますので他にカンパニーミニマがあればそれに従うことになります。
またRNAVについても時間がある時にまとめたいと思います。
計器進入についてとても分かりやすく、的確かつ明瞭にまとめられていて、凄く勉強になります!
KCさんが作られた図をノートとone note(クラウド)にコピーしたいのですが、よろしいでしょうか?
visual approachの投稿記事もとても分かりやすかったです。
ご質問があります。
天気がいい日は旅客機は着陸でIFRをキャンセルすることもあると思いますが、キャンセルした後はVFR飛行ということでいいでしょうか?この場合、飛行経路、高度などは決められているのでしょうか?
お忙しいところ、宜しくお願いいたします。
Orangeさん
お久しぶりです。もちろんこの図で良ければお使い頂ければ光栄です。
キャンセルIFRしたあとはVMCを維持していれば経路等は自由です。もちろん他機とのセパレーションもパイロットの責任になってしまいます。が、レディオ空港等では次のアプローチクリアランスを待っている後続機がいるので早めにキャンセル出来るならキャンセルIFRするのがエアマンシップと呼ばれるものなのかなと思います。