ノートの取り方は?
2014年10月5日 4件のコメント
ノートの取り方についてのご質問を頂きました。
何でもいいように見えてとても大切ですね。
習ったことや教わったことをノートにまとめる場合、ルーズリーフと普通のノートどちらを選ばれておりますか、またはオススメですか。
航空関係の物は長く大事に取っておきたいと思っております。flyingfastさんはどのようにされていたか教えて頂きたいです。
各ノートのメリットを自分なりにまとめてみました。
・ルーズリーフは、内容を改定でき、好きな位置に差し替えができる。
・ 一般のノートはファイルなどを別に購入する必要がなく、大きい図などを書いたりするにも便利。
・書くときはボールペンとシャープペン、どちらを使われておりましたか。
・ノートの使い方、コツなどを教えて下さい。
・チャートなどには色々書かれたり、マーカーで囲ったりしておりましたか。
orangeさんいつもご質問ありがとうございます。
まず、ノートにせよメモにせよ【見返さなければ無駄になる】ということを意識することが非常に重要です。
そのために、いかに見返しやすいノートにするか。ということを考えて書かなければいけません。
私が訓練が始まるときにまず考えるのがノートの設計です。訓練マニュアルを(審査項目も含めて)見て全体を俯瞰します。
そしてどんなノート構成にするかイメージします。
言い換えると目次を作っていくような作業です。どんな書籍でも目次はありますよね。
例えば
□「エアワーク」と「クロスカントリー」で審査が行われるな。
と分かれば
1.Air-work
2.Cross-country
とタイトルだけ書きます。これをマスターすることが最終目標です。
◆ルーズリーフかノートか、ですが私はルーズリーフを使っていました。◆
それはおっしゃるように内容の場所が差し替えれるからです。以下の作業もルーズリーフならやりやすいです。
訓練においてはそっちの方がいいと思います。
□次に、科目を書いていきます。
1-1 stall
1-1-1 stall APCH configuration
1-1-2.stall LDG configuration
.
.
1-2 Single engine
1-2-1 single engine LDG
.
.
cross-countryはSID、空港毎にしていました。
2-1 ○○空港
2-1-1 ○○departure
.
.
.
2-1-4 ○○arrival
2-2 △△空港
のような感じです。
この作業、結構時間がかかるので非常に面倒なのですが、後々の整頓されることによる時間の節約がすごいのでアウトラインを考える作業は非常に重要です。
また、逆算して考えていくと今何ができるようにならないといけないのかよく分かってきます。
※注意点は階層を3段階までにすることです。たとえば1-1-2-1など、あまり深い階層まで作ってしまうと自分でもよくわからなくなってしまいますので。
□あとは訓練した後すぐに振り返り、ノートを取り適切な場所に放り込むだけです。
□最後に、もっとも重要なのがこのノートを見返すことを習慣化することです。
私の場合、自分用のチェックリストの中に「明日行く空港のノートを見返す」という項目があります。
◆書くときはボールペンです。間違っても二重線で消してガンガン書き込んでいきます。鉛筆だと下敷きなしで書くのが難しいからです。オススメはJetstreamの4色+1色(シャープペンシル)です。
◆フライト中のメモ用ノートはリングファイルで折り返せるものを使っています。コクヨのB5のものが非常に安くてコンパクトで使いやすいので使っています。あくまでメモなので裏紙でもいいです。
◆ノートの使い方・コツについて
これも研究すればいくらでも方法はあります。私のお勧めはベタですが「コーネルメソッド」です。
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか/美崎 栄一郎
等を読んでからはじめました。(Kindle版では44%あたりに書いてあります。)
学研のサイトで例が見れますので参考にしてください。http://www.gakkensf.co.jp/cornell_rei/
コーネルメソッドのリングノートも市販されていますが私は線を引く手間なら自分で書いた方がいいと考え自分で線を書いていました。見開き1分もかかりません。
◆チャートへの書き込みついて
基本的にはMDAなどにマーカーを引く程度です。
というのも自分で数値を書き込むのは間違える可能性があるので原則しないようにしています。
特に法律で定まっている高度の値やアウトバンド、インバウンドの磁方位は決して間違えられないのでマーカーのみです。
ただ、アプローチチャートのベースターン方向、ファイナルへのカットアングルのHDGは予め90°や45°の値を計算して書き込んでおくといいです。
また、ミストアプローチ後のホールディングエントリー方法は全てのアプローチチャートに記入しておきます。
◆◆
日々、訓練で間違えたところを記録し、再発防止策を考え、また次の訓練でその策を試す。
その繰り返しによって審査までに安全に飛べるようになると考えています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
KCさん、ノートについて返答して下さり有難うございます。
ノートの使い方について詳しく書いていただき、本当に参考になります。
すぐに実践していきたいと思います。
KCさんがおっしゃったように、いかに見返しやすいノートを作るかが重要ですね。
四色ボールペンは使いやすいので私も使っております。
オススメの書籍も書店で見てみたいと思います。
また、質問のときにはよろしくお願いします。
orange
はじめまして。
現在とある機種で訓練中の者です。
ノートの作り方を考えていたところ、貴ブログにたどり着きました。
昨今、乗員の各規定も電子化され、各パイロットがiPadを持ち歩く時代となりました。
様々なノートアプリなども出ておりますが、Flyingfastさんは、現在もルーズリーフを使ったノートの作り方を実践してらっしゃいますか??
もし、ノート作成の方法について変わった点やデジタル化したなどありましたら、ブログやnoteにて教えていただけると幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
Koichi様
ご質問ありがとうございます。
ノートの取り方、作り方に関しては訓練生の頃から大幅にアップデートしています。
毎日部屋に帰れた訓練生の頃とは違い、やはり物理的に持ち運べるノートの数には限界がありますので結局今はEvernoteです。
試験関係に関しては未だにルーズリーフですが。
ポイントは「見返す仕組みをいかに作るか」にあります。
また近々まとめてnoteにアップします。
訓練、頑張って下さいね。
KC様
早速のご返信ありがとうございます。
やはり環境が変われば、ノートの取り方も変わりますか。
自分も色々まとめてみるものの、見返す仕組みが作れているかというと、全く自信がありません。
ぜひKC様のノウハウを参考にさせていただきたいです。
noteの更新楽しみにしております。