飛行機の腹の可能性は青天井

昨日、色々なご縁があり、フレイターご経験が大変豊富なNさん(大御所)とお食事をする機会がありました。
パイロット以外の方とお話できるのはとてもいい機会だったので以前から大変楽しみにしていました。

タイトルはその方のお言葉。

フレイターとはいわゆる貨物便のことです。たまに『〇〇Cargo』と書かれた、客室の窓がない飛行機がありますよね。
成田などで沢山見れます。

飛行機が搭載しているのは上半分がお客様、下半分は貨物です。
飛行機の腹とは貨物室のこと。一般的な「貨物室」のイメージと違って最新鋭機の貨物室はLEDが照らしていて結構綺麗です。

◆◆

『一番やり甲斐があったのはB4Fをフルコンテナにして出発させた時。職人冥利につきる。』by N

B4Fとはジャンボジェットの改造版でノーズが開く種類。
容積でいうとメジャーどころのフレイターB6Fのなんと2倍。

そんな巨人機をいっぱいの貨物で埋めるには会社全員が力を合わせないとできません。
かつて某社がB4Fを十数機毎日飛ばしていたというのは国内だけでなく海外でも相当な営業を頑張っていた証拠だそう。

フレイターは往復満載にしてナンボの世界だそうですから。

『パイロットが運んでいるのは命ではなく人様の人生だ』と言っていた大先輩の言葉をふと思い出しました。

◆ノーズが開くフレイターでしか運べないものは

『馬』

横から乗せて横に向いたまま飛ぶと 超 敏感な馬の三半規管に影響が出るため絶対に進行方向に向けてお乗せするそうです。

◆◆

『メンフィスに行ったことあるか?最高峰を見るといい。フェデラルのすごさが肌で感じられる』 by N

フェデラルというのはFedExのこと。正式名称はフェデックス・エクスプレス。
メンフィスは国際貨物のスーパーハブ空港。
FedExは機材数も600を超えるまさに桁違いのフレイター会社。

日本でもフレイターが徐々に始まっていますがアメリカを見るともうスケールが違い過ぎます。
是非行ってみたいですね。

超巨大空港にミニマムな間隔で超巨大機がわんさか集合する…

今は違いますがフレイターに長く携わっていたNさんの話はロマンで溢れていました。
超かっこいい。

◆◆
私は貨物の価値は青天井だと思っています。
以前に読んだ何かの本で、「デジタル化が進む中でも物質的価値のあるものは残る」という話で
『医薬品』『古文書』
などが挙げられていました。
実体のないデジタル化が進めば進むほど高付加価値のあるものだけが世の中に残っていくと思います。
ファーストクラスやその上のクラスは大洋を横断する場合200万円近くの値段がつけられたりもしてますが(エディハドとか)機内でさらに付加価値を上げていくにはもはやアメニティを超豪華にするしかなさそうです。(某ホテルがやっていた有名ブランド限定宝石アクセサリー付の部屋とか。)

前に冗談でパラシュート付きの安全旅客機にすると付加価値が上がるのでは、とか飲み会で言ってましたがフルスキャンのXrayが世界的に導入されていないことを鑑みても安全需要はもう許容範囲内で価格が追及されているのは間違いなく、パラシュートは現実的ではないです。

しかし、物質的価値あるものだけが淘汰されずに残っていく世の中においては貨物の価値はこれからもさらに上がっていくでしょう。
まさに青天井です。

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

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