METAR, TAFはあくまで参考値

フライト前のブリーフィングでウェザーについて確認する時
「地上天気図を見てみますと・・・」
と言ったところ

地上天気図ASAS、FSASをポイッとされて
「上層だけで説明してみて」
と言われました。

VFRの時は地上天気図で気圧配置を確認し、
850,700,500hPaの様子を見て湿域と上昇流の一致=雲
衛星画像とエマグラムを参考に雲低、雲頂高度を確認
エコーの確認。
METAR, TAFで訓練時間中VMCを維持してクロスカントリーが出来るのか、
ということをブリーフィングしていました。

それと同じように言ったら
「それではIFRはできない。上層の天気図の見方の勉強不足」と言われました。

◆◆
今思えばエコーや観天望気を参考に結局METAR, TAFが判断の決め手になっていたと思います。
実際VMCで飛べるような日はエンルートも良いコンディションのことが多く、巡航高度も低かったので成り立ってました。

METAR, TAFだけで判断するなら機械的なので上層を見なくてもいいですよね。
たしかに可否判断は法律上METAR, TAFでできます。
しかし、「そんなパイロットでいいのか、、」という話を教官はして下さいました。
「上に上がってみて臨機応変に対応する=行き当たりばったり。地上にいるときからこんな気象が予想されるのでどう対処するのか、ということを考えているレベルに達しておくべき。」だそうです。

エアライン機で飛ぶ場合、FL400辺りを飛ぶのが普通です。地上とは状態が異なっています。
揺れたり、CBがあったり、着氷域があったり、
そういったものは解析して正確に予想して高度を選定することで安全・効率的な運航は出来ます。

それがパイロットの仕事なのに上層の解析が甘かったなと痛感しました。

◆◆
地上天気図はあくまで上層の気象の結果なので上層の解析が本当にできているなら見る必要はありません。
IFRでは(VFRの時からできておくべきでしたが)
FXFE5784、FXFE502、FXJP854での解析が非常に重要です。
また、FXJP106/112やエマグラムをはじめ、断面図はかなり有効です。
FBJPや気象庁Metairの下層悪天予想図
などを使ってエンルートも含めて安全に運航が出来ると解析できた後、METAR, TAFを見て「やっぱり行けるな」
という具合にするべきです。

といった経緯から、私は最近の訓練では地上天気図は使わず上層のチャートだけを使ってブリーフィングする練習しています。
「気象は経験でその内わかるようになる。という考えの”いつか”は努力しなければ来ないしそんな奴に飛行機は任せられない。」
「機長になりたいなら、なんとなく、はナシ。 ”~と思います”は空想でしかない。 解析をしなさい。」
という数々の言葉を頂きモチベーションが上がりました。

◆◆
最近では台風も出てきたのでそっちの勉強もしておこうと考え
気象予報士の同期に、何かクライム出版の書籍以外の勉強法はないかと聞いたところ
youtubeの気象予報士のがいいよと教えてもらいました。
台風に伴うスパイラルバンドについてなどわかりやすかったのでご紹介いたします。
【てんコロ、気象予報士講座】
台風

とてもわかりやすいです。

また、詳しく解析してみたいと考えていた衛星画像に関しても動画があったのでご紹介します。
気象衛星画像

気象衛星画像は「実際の今の」映像なので非常に参考になります。もっと勉強したいなと思いました。
上の動画の中に出てくる”バルジ”などの単語は「気象衛星画像の見方と使い方」という本の25ページに書いてあるので良ければ参考にしてみて下さい。

使える航空書籍でもいくつか紹介しています。クライムの新・天気予報の手引きなどを読み返し、渦度や低気圧の関係など総復習しました。やっぱり名著です。参考になればと思います。

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

4 Responses to METAR, TAFはあくまで参考値

  1. orange says:

    About KCさん、こんにちは。
    気象は本当に難しいですよね。

    私もクライム、読みました。とても参考になりますよね!

    私が気象を勉強していて、いいなと思った本とサイトを記載したいと思います。

    ・気象予報士の方が毎日その日の気象を解説しているサイトです。
    http://blog.livedoor.jp/kasayan77/

    ・フライトに必要な気象が1ページにまとめられているサイトです。
     北米と欧州の天気図なども載っています。
    http://www.tonotono.net/

    ・最初に紹介した気象予報士の方が書かれた本です。
    気象予測の流れがつかめると思います。
     航空関係の方も使える本だと思います。
     
     航海のための天気予報利用学―ロングクルーズを夢見るあなたに [単行本]
     笠原 久司 (著)

    ・図解入門 最新 天気図の読み方がよーくわかる本
     岩槻 秀明

    ・専門的な本で、気象予報士の試験を受けられる方々のバイブルにもなっている本です。
    一般気象学 [単行本]
    小倉 義光

    ・先に紹介した一般気象学をの前に読むといい本です。

    お天気の科学―気象災害から身を守るために [単行本]
    小倉 義光

    よかったら参考にしてみて下さい。

    他にいいなと思ったサイトや本があれば、またコメントしたいと思います。

  2. KC says:

    orangeさん
    こんにちは。気象に関するサイトと書籍のご紹介ありがとうございます!

    フライトお天気ではABJPなど、初めて見るチャートも載っていてとても参考になりました。
    また、kasayanさんのブログを拝見し、買って間違いないだろうなと思い「航海のための天気予報利用学」は早速購入いたしました。

    「天気図の読み方がよーくわかる本」は私もチャートの線の見方を調べるために買いました。1冊あると便利ですよね。
    一般気象学は丁度最近読みはじめたのですが難しくてまだまだ私には知識不足で難しいという感じです。。
    来年の1月には気象予報士を受けてみようかと考えているのでまずは「お天気の科学」を参考にさせていただき、勉強してみます。

    非常に参考になる情報を教えていただきありがとうございます。
    気象の勉強で学んだことなど、私もまたブログでシェアさせていただきます。

  3. orange says:

    About KCさん、こんにちは。

    気象予報士の試験いいと思います。

    私も分かりやすい本から入っていき勉強しています。

    パソコンのお気に入りを見ていたら、良さそうなサイトがありましたので記載しますね。

    ・気象予報士Twisterさんの気象情報解説ブログです。
     ある気象や分野などを詳しく解説しています。
    http://blogs.yahoo.co.jp/otenki_bosai

    ・天気図に色鉛筆などで色づけされると思いますが、最初から天気図に色づけされたページです。
     忙しいときなど便利だと思います。
    http://www.weather-report.jp/com/professional/gpv/jikyo.html

    ・アメリカの気象サイトです。
     航空気象を見ることができます。
     日本の4レターを入力したり、地図の位置を日本まで移動すると情報が表示されます。
     http://www.aviationweather.gov/

    よかったら参考にしてみて下さい!

  4. KC says:

    orangeさん

    どのサイトも初めて知ったものばかりです。ありがとうございます!
    とても参考になりました。
    お互い頑張っていきましょう!

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