管制方式基準の位置づけと航空保安業務処理規定

昔から比べるとシステムの技術が向上し、交通量の増加に比例して管制がより複雑化してきたことから、パイロットの技倆はコントロールの上手さだけでなく、クルーコーディネーションを含めた総合的なマネージメント能力が求められるという時代になってきました。

知り合いのキャプテンが「パイロットは空の法律家」と言うくらい、規則に関してはよく知っておくことで効率的な運航や快適性にも繋がってくるそうです。

運航のマネージメントをするにあたり、パイロットが従うべき規則はいくつかあって
まず大事なことは
■航空法
■航空情報(AIP、NOTAM)
の2つです。これらのルールに従って飛んでいるからこその安全です。

また、それら規則のもととなっている(航空路の設計方法等が載っている)ものがいくつかあり、
■飛行方式設定基準
■暫定設定基準
■航空保安施設設定基準
■管制方式基準

があります。これらは1度目を通しておくべきだと教えられてきました。

その中でも、管制に関する基準である「管制方式基準」に関しては
管制官の方々が離着陸の間隔を設定を指示する根拠となっているのでソロフライトに出る頃には知っておく方がいいと思います。オーラル審査でも管制間隔について聞かれるのでその時に初めて聞いた、という訓練生は多いのではないでしょうか。

そんな管制方式基準ですが、何なのか?ということを私もフライト訓練が始まって半年位してやっと理解したのでその概要を書きたいと思います。

航空保安業務に従事されている管制官の方々は
航空保安業務処理規定というものに従ってお仕事をされています。
※詳しくは国交省HPを参照。 http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000317.html
この航空保安業務処理規定、13章に分かれていて内容は以下のようになっています。

【航空保安業務処理規定】
第1 総則
第2 航空事故処理規程
2-2 航空機の捜索救難処理規程
2-3 航空機不法奪取事件処理規程
第3 消火救難業務規程
第4 運航情報業務規程
4-2 航空情報業務規程
第5 管制業務処理規定
第6 無線業務処理規定
第7 航空灯火電気施設業務処理規定
第8 管制通信業務処理規定
8-2 航空衛星運用業務処理規定
第9 機械施設業務処理規定
第10 制限区域内工事実施規定
第11 除雪作業実施規定
第12 警備業務処理規定
第13 その他業務処理規定(航空機の操縦練習許可事務等)

これの第5章にあるのが管制業務処理規定ですので管制方式基準のことを「第5管制業務処理規定」と呼ぶのが正式です。
鳳文書林さんで購入ができます。毎年更新してるんじゃないか、というくらい改訂されていきますがその度に差し替えを注文することができます。
http://www.hobun-books.com/products/detail.php?product_id=10

パイロットは規則を覚えるのが仕事じゃないのかと思うくらい覚える事は多いですが
FLIGHT LOGBOOKのブログで有名なflyingtonyさんの2014.4.14の記事にあるように
”特に新米副操縦士や新米機長、そして新米テストパイロットになった頃は自分に経験が無いのでそれを補うために、知識だけでも教官を追い越してやろうと思い、あらゆることを勉強しました。”
というくらい今はインプットしすぎくらいが丁度いいんだと思って一緒に頑張っていきましょー。

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

One Response to 管制方式基準の位置づけと航空保安業務処理規定

  1. ピンバック: Autopilotのモニター | Flyingfast

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