パイロットは空中で他の飛行機を見て何を考えているのか?

先日訓練中に、教官に「あの飛行機は何や?」
と聞かれて私は自信をもって「A320です。」と答えました。
私は飛行機の種類はあまり詳しくないのですがさすがに毎日見ていればメジャーな機体くらいは分かるつもりでした。

しかし返ってきた言葉が
「え、誰もエアバスかボーイングかなんて聞いてへんぞ。後方乱気流区分答えなパイロットちゃうで。」
と言われました。

教官に聞かれたとき、実はダウンウィンドといって、最終進入前の滑走路と平行に飛んでいる時でした。
飛行機というのは揚力を発生させるときに後方の気流を乱す特性があります。
最終進入中は、その【後方乱気流】に注意しなくてはなりません。

後方乱気流は機体の最大離陸重量によって区分がされており
7トン以下 ライト
7~136トン ミディアム
136トン以上 ヘビー
と言います。
パイロットなら皆さん当然覚えている値です。

重いほど後方乱気流(別名wake turbulence)は大きく、時に小型機をひっくり返してしまうほど強力で危険です。
ですから、それぞれの区分ごとに管制の間隔が異なります。
その間隔を自らとるのはパイロットの仕事の一つです。

◆◆
よって、教官に本来答えるべきは「A320でミディアム機です。2分の管制間隔が必用です。」
と答えるべきでした。
まあ訓練機は大抵ライトなのでそれ以上の区分の飛行機に対する間隔は2分です。

しかしながら、同一の区分なら間隔を狭めたりできるので効率のいいフライトでは必用となってくるでしょう。
エアラインの機体を操縦する際にはメジャーな飛行機の最大離陸重量は知っておきたいですね。
ただ、最大離陸重量は実重量と異なるのでフライトプラン上はヘビーではなくミディアムとなっている機体もあるそうです。(B767国内線など)

◆◆
B777の後方乱気流はB777に乗っているパイロットも恐れる程なので必ず間隔をあけましょう。
A380はヘビーを超えスーパーヘビーというらしいです。たまに外国のATC(無線)で機体番号の後に「スーパーヘビー」とつけているそうです。

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

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