ANAとJALの違い

20130203_1036874

自社養成受験中の後輩に、
ANAとJALの違いは何ですか?
と聞かれました。

要、はどういうことを言うのが正解ですか?という質問だと思いました。もちろん正解は無いのですが私なりの考えを書きます。

_

◆◆
2014年は自社養成が両方の会社で募集されているのでそれぞれの会社の方と話せるいい年だと思います。

質問の答えとしてANA、JALの違いでよく言われるのは

_


歴史
雰囲気

_

路線
機材
規模(社員数や広告費)

_

とかでしょうか。私も新卒の頃はそういうことを言っていました。

社名
筆頭株主(これは歴史を知る上では面白いです。ANAが名鉄と仲良いとか。)
財務状況

なんか言う人もいます。

確かに違いはこういうところになると思います。

頑張って調べましょう

_

。。だと芸がないので。

どう面接につなげるかを書きます。むしろ後輩にはそれを聞かれたような気がしたので。

_

◆◆
結論から言えば、「安心感のある人間性」が伝われば何でもいいと思います。

人なんて何と言われたかよりも「どんな気持ちにさせてくれたか」を覚えているものですから。

_
何でもいいとはいえ、避けるべきことはいくつかあって
・成長できる企業
・人の役に立つ仕事
・海外に行くのが好き

といったことです。上2つに関しては当たり前すぎますよね。成長できないのはご自身次第だし、人の役に立たない仕事は社会から淘汰されているのでそもそも無いでしょう。

海外に行きたいからパイロットになるというのも違っていて、海外へ行く方法がパイロットではないと思います。
あくまで安全に目的地までお連れすることに歓びを感じてもらわなければ機長になる人材として伸びないように思うからです。コーパイでも海外は行けますので。でも企業が欲しいのは機長要員です。

◆◆
では具体的に志望動機として何を伝えるのか?

私がこの業界に足を突っ込んでから思うのは、パイロットは
SOP(Standard Operating Procedure)に従い続ける地味な仕事
一生自己研鑽の仕事
広く、操縦に関しては深い知識を持つ職人、でも仕事はチームで。
という仕事だと思います。

※参考 実はブラック職の旅客機パイロットに学ぶ「仕事に対する心構え」

まず、それが自分に向いていると言わなくてはなりません。

_

また、会社に関しては自分がどの理念に共感しているというのが大事だと思います。よくいう自分のこれまでの経験との合致です。

参考:ロジカル面接術 2018年 基本編

人が変わっても会社の理念は変わりません。人間の性格みたいです。各会社の理念や安全憲章といったモノは社員の方に聞けばわかります。是非聞いてみて下さい。

◆◆

こういった理詰めを書き記すことで考えが整理されていきますよ。ESを書くためにも必要です。

しかし、ESの理詰めだけではだめです。

_

周りを見ているとアツさで試験に受かっただろ!という人も多いというのが実感です。

こいつなら何があっても飛行機を守ってくれるだろうな、と思ってもらえなければなりません。昔教官に「自分の家族を乗せてもいいなと思われるパイロットになれ」と言われましたがまさにその通りだと思います。

パイロットという職業は一社会人でありながらも少し特殊です。

一生訓練し続けるためのモチベーションは飛行機が好きとか、空をどうしても飛びたいとか、そういうものが最後は後押ししてくれるものです。

私が面接を受けるときはとにかく簡潔明瞭に伝える努力をします。「簡潔明瞭=無駄のないやつ」なので理詰めで話す必要がありません。

 

パイロットになって何がしたくてどう企業に貢献できるか。それをアツい言葉で伝えましょう。

そして企業が採りたいのは「一緒に飛ぶ後輩」なので柔らかさと謙虚さを忘れずに対話できれば最高です。

 

◆◆
参考書籍
【ANA】
この4冊は絶対に読んでおいて損はないと思います。

ANAが目指すCS―お客様と共に最高の歓びを創る[新版]
ANAが顧客の満足になぜこだわるのか。5スターの強さのワケが書いてあります。

どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ

最近出版された本。ANAの文化の良さがよくわかる本です。サービスはマネできても文化までは一朝一夕に真似できるものではありません。

絆の翼―チームだから強い、ANAのスゴさの秘密

ANAがどのようなサービスを行ってきたか、お客様に愛されるそのサービスの事例が分かります。

現在窮乏、将来有望―評伝 全日空を創った男美土路昌一

ANAの歴史を知るならこの1冊。美土路さん抜きには語れません。苦しい時こそ全員で歯を食いしばって一歩一歩進んできたから今があるのだと思います。中野勝義さんも忘れずにチェック。

【JAL】
JAL再生奮闘記にもあるように「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される会社になる」ことを目指し驚異的な回復をした日本航空。以下3冊をおすすめします。

翼がくれた心が熱くなるいい話 JALのパイロットの夢、CAの涙、地上スタッフの矜持

JALで実際にあった心温まる話。特にパイロット訓練生の話はとてもリアルです。
東洋経済の記事
にもあるようにJALが破綻した時に当時約150人いた訓練生に訓練中止を言い渡したのは現植木社長です。
それがどれほど断腸の思いだったのか。だからこそ近年の超V字回復によって訓練できる準備が出来た時、真っ先に元訓練生達を戻したんでしょうね。

全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書

世界でもっとも利益を出している日本航空。生まれ変わったその強さには徹底した意識改革がありました。稲盛会長がアメーバ経営をどうJALで活用してきたのかがよくわかります。

JAL再生―高収益企業への転換

どうしてここまで変わることができたのか。徹底したコスト管理や意識改革により驚異的な回復をしたJAL。その詳細を知るための1冊。

【業界知識】

航空業界就職ガイドブック 2017 (イカロス・ムック)
航空『業界』というと結構幅広いんだなあと思いました。自分のイメージしている業界の範囲はまだまだ序の口でした。

航空グローバル化と空港ビジネス―LCC時代の政策と戦略
私にとってのバイブルとなった1冊です。航空の歴史が俯瞰的に学べます。オープンスカイなどについてもとても詳しく書いてありオススメです。

航空大革命 10年後に航空市場が倍増する
LCC元年と言われた2012年の本ですが、航空ジャーナリストの秋元俊二さんの書かれている言葉がとても印象的です。
私も同感で、どんなにインターネットが発達しても人と人との交流は直接会わないと始まらないと思います。またLCCが3社入って来ようとしていた頃のことを振り返り、今と比べるのにも参考になると思います。

◆◆

ブログの上のタブから
使える航空書籍】 訓練の中で使用して良かった参考書を厳選紹介。
BOOKS】読書してオススメだった本。
MOVIES】モチベーションを上がるムービ集。
もご覧いただけます。

 

広告

About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

One Response to ANAとJALの違い

  1. ピンバック: コーニンクルッケ・ルフトファールト・マーツハッペイ | Flyingfast

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。