自分用のチェックリストを作る効能

C'Llist

チェックリストをいう言葉は聞いたことがあると思います。飛行機には、手順で「これだけは間違えられない」という項目が書かれた
チェックリストという紙があり、それに沿って漏れなく操作していくというオペレーションをしています。
元々、人間は忘れる生き物だというヒューマンエラーの前提に対処するために作られたものです。

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このリストは非常に重要で、基本的に暗記した手順で操作した機器の状態を後からリストで確認するという「Do&Check」形式で
行います。しかし、空中でのエンジンシャットダウンなどは「Check&Do」と言って、リストを読み上げながら操作を行います。
読むほうも順番すら間違えないように緊張して対処します。ゆえに、チェックリストが安全の最後の砦と言われています。

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さて、そのチェックリストですが普段の生活にも使えます。
なぜなら、「何するんだっけ?」と考えている時間が無駄だからです。上にも書いたように、人間は忘れる生き物です。
習慣化するまではどうしても忘れがちですしその度に何だっけ、と考える時間を省くためにもチェックリストを作りましょう。

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私が使っているのは翌日のフライトの準備用です。持ち物リストに始まり、何時に何をする、という自分マニュアルを色んな訓練の場面ごとに作っています。
小学生の遠足の持ち物リストと変わりません。笑

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今回はウェザーブリーフィング用のチェックリストを紹介したいと思います。
どこを見ればわからなかった時に最低限確認する事項をまとめたものです。
初期訓練ではこのあたりをおさえとくことがいいと思いますよ。毎日繰り返してるとリストが不要になって習慣化します。

◆◆

WX 各チャートで見るものリスト

ASAS
 気圧配置
 寒気の流入

FXFE502上図(500hPa高度・渦度予想図)
 500hPaの特定高度線のうち冬季の5400m線=寒帯ジェット
 トラフやリッジに対応した渦度を見る。微細な渦度は無視。
 正の渦度は極大値付近に+マーク

FXFE502下図(地上気圧・降水量・海上風予想図
 気圧配置の動向
 破線の降水量(12時間前から予想時刻の間)

FXFE5782(上昇流予想図。気温・風は850hPa、鉛直p速度700hPa)
上図(700hPa=10000ft湿数、500hPa気温図)
 冬季の日本海側の気温-30℃以下=雪の可能性、それ以下=大雪
 湿数3℃未満の網掛け=曇りや雨の可能性

下図(850hPa=5000ft気温・風、700hPa上昇流)
 寒気の流入-6℃以下で雪、-6℃~-3℃で雪の可能性。0℃で雨
 低気圧前面で等温線が込み合う場所で50kt以上の南寄りの風=暖気移流=温暖前線あり。
 低気圧後面で等温線が込み合う場所で北よりの風=寒気移流=寒冷前線あり。 ※等相当温位の方がわかりやすい時がある

FXJP854
 等相当温位線が混んでいて上に凸=湿舌=大雨の可能性
 等相当温位線を高→低へと横切るように50kt以上の風=下層ジェット=大雨

◆◆

こんなところです。毎日ブリーフィング前に見ながら確認し、私は自分の「型」を作っていました。
今でもこのリストをたまに見返しています。作るのは面倒ですが、その後の時間の節約量と比べたら楽です。
みなさんも是非オリジナルのリストを作って試してみて下さい。有効なチェックリストを作るコツは、改善点を見つけたら遅滞なく更新していくことです。

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準備を漏れなく最低限するためのチェックリストで時間をどんどん節約して、余った時間で他の勉強をする。息抜きをする。
訓練時間は平等です。でも技能に差がでるのは時間の使い方の差に他なりません。

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

One Response to 自分用のチェックリストを作る効能

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