Airbusの戦略と構想

先日、Airbus Japanの方とお話する機会がありました。

A350をはじめとする日本でのAirbusの戦略と2050年の航空機はこうなっているという構想をお伺いすることができました。

QA形式でいくつか紹介します。
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Q:AirbusとBoeingどちらが優れていますか?
A:もともとAirbusという名前はEADSの航空機部門の名前なのでBoeingと比較するのは難しいです。またAirbusという名前は有名になったのでEADSからAirbusグループという名前になりました。

Q:A320クラスの新型機はなぜ作らないのか。
A:現在、市場が求めている新型航空機の性能要件は現存機に対して20%以上の燃費改善見込まれるものです。設計を1からやり直して開発するには費用対効果があまり望めないと考えています。ですのでA320の場合ウィングフェンスからシャークレットにすることで4%の改善を市場に提案しました。
またA320neoではエンジンを新型のものを取り付けることで15%の燃費向上を図っています。

Q:A320はベストセラーですが何機からが損益分岐点でしょうか。
A:一般的に小型機は数千機売れると黒字と言われています。A320は1万6000機も販売させて頂いているのでベストセラーです。2.5秒に1回世界のどこかで着陸しているんですよ。

Q:無人機は可能か?
A:技術的な壁よりも心理的な壁により現在のところは不可能だが消費者の意識調査を実施中。少なくともタキシングはオートになるのではないでしょうか。

Q:Airbus,Boeingがリージョナル機(100席以下)の分野に入っていかないのはなぜか。
A:競合が多すぎるから。大型機も小型機も開発費はあまり変わらない。いま大型旅客機は競合がBoeing、ロッキードマーチン、エンブラエルなどしかおらず、やっていけてるから。

Q:今後燃料問題はどうなりますか。
A:海上空港の近くで藻によってバイオ燃料が作られるようになる。海なら土地代もあまりかからないので大量生産できると考えられます。

Q:航空機はどう進化するか。
A:A380以上の大きさにはならないと考えられます。なぜなら既存空港が使えなくなるから。
250席前後の低燃費で速い航空機が出てくると思われる。Airbusのエンジニアは「より翼が薄く長い航空機でエンジンは胴体埋め込み型、排気が翼の上で低騒音な機体が作られるのではないか」と語っていました。

Q:最後に。我々は航空機を2050年にはどんな風に利用していますか。
A:2050年には世界の人口が93億人になりよりパイロットは必要になっていると思われます。客層は高齢化、それに合わせたサービスが求められると思います。
Airbusは今後も日本をはじめアジアでのシェアを伸ばしていきますので、ここにいるすべての方が操縦される可能性があります。
その時はどうぞよろしくおねがいいたします。
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「うちは後発ですから。後から作る者が先よりいいものを作らないわけがないじゃないですか」といった言葉が印象的だった本です。
この本を読んで私はトゥールーズの工場まで行ってきました。
エアバスの真実-ボーイングを超えたハイテク操縦

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About KC
Pilot訓練生5年目。事業用操縦士・多発限定・計器飛行証明取得。

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