使える航空書籍

◆◇数ある参考書の中から本当に使えるものだけをピックアップ◇◆
訓練生やこれからパイロットを目指す方々の参考になればと思います。

ブログの上のタブから
BOOKS】読書してオススメだった本。
MOVIES】モチベーションを上がるムービ集。
もご覧いただけます。

——-【NEW】——-
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ANAが大切にしている習慣 (扶桑社新書)
ANAビジネスソリューション

9月1日発売のANA整備OBの田口照彦さんが上梓された本です。無いようについてはこちらのリンクからプレスリリースを見ることができます。

小さいことほど丁寧に、当たり前のことほど真剣に

航空業界だけでなく色んな業界で使えるノウハウが載っています。ANAがチーム、チーム、とずっと言い続ける理由が書いているのでご一読を。

 

 


 

——-【計器飛行】——-
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翼の友 IFR」は計器飛行の訓練に入る前に読むには最適です。そして訓練にが始まって何回か飛んだ後に読むと「実際こういう時あるよね」という例が書いてあり、改めて理解できます。参照元(AIPの何ページとか航空法第何条、など)も書いてありますので、とても分かりやすいです。IFRの入門書としてどうぞ。翼の友のブログはこちらです。
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飛行方式設計入門―進入・出発方式の世界へのいざない
IFRの訓練が進むにつれて「保護空域って何?」と聞かれることが多くなってくるのですが、そんな時に飛行方式設定基準から探し出すのが大変で、何かいい本はないかと探していたらありました。
分かりやすいです。今後ずっと使えそうなので1冊あると便利だと思いました。
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計器飛行演習
上2冊で計器飛行の概要を把握したら、「計器飛行演習」を読んで実際の運航を考えてみましょう。
この本の中にはホールディングの方法や精密・非精密のAPCHの降下計画の具体的例なども豊富に載っており、フライトの計画の仕方の参考にとてもなります。

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図解 くらべてわかる航空管制
よくわかる航空管制の姉妹本。前から存在は知っていましたが今の段階でみるとなんて充実の内容なんだ、と感じました。IFRの勉強をしている方、エアラインのオペレーションに興味のある方にもってこいです。とても詳しく説明されています。園山さんの本は良本ばかりです。さらに踏み込んで勉強したい方は図解 座標科学でわかる航空管制 があります。


——-【事業用操縦士試験】——-
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学科試験スタディガイド 操縦士技能証明学科試験
何はともあれまずは過去問です。日本航空機操縦士協会が出版するこの過去問集である程度解けるようになれば学科試験は大丈夫だと思います。個人差はあると思いますが解く順番は「通信→気象→法規→工学→航法」がとっつきやすいのでおすすめです。
計器飛行証明まで使えます。少し高いので中古でもいいかと思います。過去問集ですので。私は1年上の先輩から頂いたものを使いました。新品は鳳文書林さんで購入できます。

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翼の友CPL
計器の口述前になって買った翼の友のCPL版です。航空法をはじめ、航空工学や気象、管制など事業用操縦士試験に必要な要素が全て入っています。私も事業用の口述試験前に持っておきたかったと改めて思った一冊です。


——-【航空気象】——-
色々買ってみましたが気象はこの3つだけやり込めば大丈夫です。

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世界で一番わかりやすい航空気象-今までに無かった天気のはなし-(改訂版)
まず初心者はここから。本当に分かりやすいです。

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クライム出版
「新・天気予報の手引」
この本は何度でも読み返すとその度に新しい発見のある良本。「クライムの緑のやつ」と言えば知ってる人も多いです。
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新しい航空気象
新しい航空気象(改訂13版)
新しい航空気象は辞書的に使います。クライムの緑はこれの簡易版。
高いので無理して買うことはないですが、航空気象に特化して詳しいのはこの本(辞書?)が唯一無二だと思います。
買われたら、まず「大気、気団、高気圧、低気圧、前線」だけは必ず読みましょう。「低気圧だから天気が悪いです」と言って怒られることは無くなると思います。先輩曰く、これを理解出来るようになって一人前だそうです。
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——-【航空法】——-

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航空法マスター
気象に引き続き西守さんの本です。まず初めに使うには丁度いいです。

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——-【航空工学】——-

 

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カラー図解でわかる航空力学「超」入門
2015年8月12日に発売になったこの書籍。会社の訓練生の先輩が「これいいやろ」と見せて下さって知ったものです。中を見ると確かにわかりやすい。こういうのが初期訓練の時にあれば航空力学のことがもっと理解が深まったであろう一冊。パイロット訓練生にこれからなろうという人なら絶対買うべきです。試験に出そうな数式などの内容が若干難しいのまで含まれています。飛行機のことを一歩深くしりたい航空ファンの人にもおすすめです。

基本事項の振り返りのために私はKindle版を入手。T類の勉強でももちろん活きてきます。

 


 

よくわかる工学
図解入門 よくわかる航空力学の基本―飛行機はなぜ飛ぶのか?
いかにも分かりやすそうな表紙ですが、、本当に分かりやすいです。しかもちゃんと式も載っていて本格的。
第8章の飛行機の構造の要件なんかは分かりにくい耐空性審査要領の内容を上手く説明してくれているので1冊あると便利です。

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航空力学
航空力学 1 プロペラ機編
ラインの先輩に教えていただいた本です。上とどちらか1方でいいかもしれません。両方結構値段がするので。日本航空技術協会が出している本は良本が多いとか。
ちなみにラインの先輩はこの航空力学2のジェット機編を使って勉強されているそうです。

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ジェット
カラー図解でわかるジェットエンジンの科学 (サイエンス・アイ新書)
小さな本なのでどうなの?と思って開いたらびっくり。意外と専門的でジェットエンジンについてとても分かりやすく書かれています。
5章6章あたりから実際のオペレーションの話も書かれていてとても面白いです。
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——-【航空管制】——-
管制
図解 よくわかる航空管制

管制の分かりやすさで言うとピカイチな本。事業用を取得された後でもまだまだ読み応えがあります。
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——-【航空無線通信士】——-

むせん
航空無線通信士 試験問題集 (合格精選400題)
訓練生の試験に合格するとまず取得しろと言われる航空無線通信士。一人で飛ぶ時に無線機器を操作するために必要なので訓練が始まるまでに取るのが得策です。
勉強方法はひたすら過去問。
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——-【その他】——-
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AIMj
『AIMj』といえばパイロットをはじめディスパッチャーや運航支援者などの運航関係者なら一度は読んだことがある雑誌です。運航に必要なことが纏まって載っています。
パイロット訓練生はこれがクタクタになるくらい何度も参照します。
年2回発行される雑誌ですが「雑誌」の枠を超えて国交省監修のパイロット必携書になっているのでは。
鳳文書林や航空関係の書店で買えます。今回は下地島のB6の着陸が表紙の30周年記念版です。
30年改訂し続けられているだけあって無駄な記述は一切ありません。


航空用語辞典
航空用語辞典
鳳文書林出版の航空用語辞典は索引が英語になっているので海外でライセンスを所得される方や自社養成の方々にもおすすめです。
特に訓練初期はわからない単語だらけなので1冊あった方がいいです。鳳文書林さんのHPから購入だと4000円弱ですがamazonだと2500円から出品している方もいらっしゃいますね。私のが改訂13版なので購入前にそれよりは新しいことを問い合わせて確認した方がいいと思います。航空保安無線施設の定義をはじめ、この2年で航空法が色々と変わりましたので。
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空港ビジネス
航空グローバル化と空港ビジネス―LCC時代の政策と戦略
現在の航空業界のことがとてもよく分かる本です。ビジネスの知識がない私でも読めました。絶対に読んで損はない優良本です。
174ページあたりからは羽田成田、伊丹関空についても書かれており興味深かったです。
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CS
ANAが目指すCS―お客様と共に最高の歓びを創る[新版]
スカイトラックスで5STARを獲得したANAグループのサービスの強さが分かります。苦しい時期を乗り越えたから今の強さがあるのが理解出来ました。


 

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週刊東洋経済 2015年 5/16号
毎年恒例の『最強のエアライン』特集。44,45ページのFSC(フルサービスキャリア)が歴史的に見れば世界の地域ごとに3社しか生き残れないということが書かれています。
色々な会社の説明会で私も何度か見たことがある図です。ヨーロッパの統合状況などは知らなかったのでとても勉強になりました。
欧州のルフトハンザグループ,エアフラKLM,IAG。
北米のアメリカン,デルタ,ユナイテッドコンチネンタル。
このようにFSCは各地域で3社に統合されていく傾向があります。
アジアではJAL, ANA, Cathay, エアチャイナ中国南方東方航空グループ, シンガポール, カンタス,大韓,アシアナと
8社がひしめき合っています。どう考えても多いのでゆくゆくは中国系の提携のような形でも統合が進みそうです。
アライアンス関係なくエミレーツと蜜月なカンタス等、もはやかつての業界のルールもあったものではないので日本のエアラインも常識に囚われず色々しかけていってもらいたいものです。

雑誌はkindle版だとかさばらない上、就活等の出先でも読めるので便利です。

 


koukuchishiki
航空知識のABC最新版
2015年の4月、久々に書店に行って見つけました。前半は一般の方向けの「飛行機をプラモデルサイズに縮めたら35g位しかないから金属の塊というよりも紙飛行機並の軽さなんです」といった知識にはじまります。が、どんどん専門的になっていき「飛行機はなぜ、空間を使いにくい円筒なのか」という問いに対して圧力の分散、、だけではないことを初めて知って感心させられ、さらには航空業界のビジネスに関しての記述もしっかりあり、価格以上の知識が詰め込まれた本だなと思いました。
これからエアラインを受験される方は一昨年から航空業界で流行っているコードシェアとATI(独占禁止法適用除外)やそのスキームとしてのJV(ジョイントベンチャー)についても書いてあるので(p.88を)読んでおくといいと思います。
飛行機のカタログではなくあくまで航空知識の集約された本です。


12 Responses to 使える航空書籍

  1. ピンバック: METAR, TAFはあくまで参考値 | Flyingfast

  2. ピンバック: Flyingfast

  3. ピンバック: 追記:離陸後400ftに上昇するまでは旋回しないのはなぜ? | Flyingfast

  4. 小嶋幹生 says:

     翼の友IFRをお奨め頂いてありがとうございます。
     翼の友作者の小嶋と申します。
     計器飛行証明取得おめでとうございました。
     ブログの内容も、面白く、よく訪問させて頂いております。

     もし、お時間があれば、翼の友IFRを使ってみて、改善点、または教官
    と見解が相違していた点など、ご指摘頂ければ幸いです。
     Flyingfastさんは、大変、よく研究をされていますので、参考意見などを
    いただければ大変助かります。不躾で申し訳ありません。

    今後のご活躍・ご飛躍を願っております。

    突然のコメント失礼いたしました。

  5. KC says:

    小嶋様
    翼の友CPL/IFRはいつも参考にさせていただいております。
    コメントを頂き大変恐縮です。ありがとうございます。
    私の訓練施設の教官方も大いに参考にされています。今のところ見解の相違はございません。
    私の感想といたしましては、翼の友は航空法や航空情報などの「根拠」が大変明確であり、具体例も多く、口述に特化するというのはまさに訓練生が求めている参考書だと思います。
    最低気象条件に関しては新暫がもっとまとまっていたら分かりやすいなと思っていた矢先、WM-35の図をアップデートして下さり”AIPに載せるべきじゃないか”と思う程感動しました。

    ただ、口述で聞かれるのは法律で決まっている範囲だけではないな、というのが今回の私の計器飛行証明の口述審査で感じたことです。
    規定で決まっていない範囲においてはどんな参考書にも答えは書いてありません。(正解がないので当たり前ですが。)
    パイロットの判断に任される部分ですので翼の友をはじめ、様々な規定や参考書を結び付け、やはりパイロット自身で考えないといけないと感じました。

    例えば、Flyingfastに書きました「ILS中にGPが停波した時LOC APCHをしてもいいのか」や、次に書こうと思っています「ILSのサークリングAPCHはMAPtが設定されていないがMDAでレベルオフしていいのか」など、があります。
    そういった規定の解釈の部分を、様々なエアラインの方々の経験を踏まえた意見をまとめた「翼の友、別冊」ような書籍があれば大変参考になるなと思っています。

    小嶋様の翼の友のアップデートは非常に迅速で大変素晴らしいです。今後とも是非参考にさせていただきます。
    私事ですが私も来月からエアラインで勤務予定です。まだまだFO昇格までは大変長い道のりですがもしお会いすることがあればどうぞよろしくお願いいたします。

  6. 小嶋幹生 says:

    ご返信ありがとうございます。
    見解の相違はなかったとのこと。安心しました。ご回答いただき、ありがとうございます。

    おっしゃられる通り、私自身、この問題集でカバーできるのは最大40~50%の範囲なのではないかと思っています。
    パイロット自身で判断しなければならないもの。例えば、出発直後のエンジン故障などは、空港や気象条件、実際の重量などによって、答えは何通りも出てきます。
    こういったものは、問題集に「断定した答え」を記載することは、難しいですし、不適切だと思います。結果としては「決まっているもの」「書かれているもの」を列挙するしかないのがジレンマでもあります。

    ILSサークリングはMAPTが設定されていない。という問題は、最近、身近でも話題になりました。
    これについてもAIPやAIMには特に記載がありませんので、パイロットが総合的な判断を行うことになると思います。
    JALの安全誌に昔「ATCを見直そう」という連載があり、この中で「MDAで飛行したのち、MMまたはDA到達予想点」でミストアプローチするという主旨の記載があり、私もこれが正しいのではと思っています。

    しかしながら、ILS単独進入のチャートには当然MDAでLevelした後のMAPTの位置が記載されていませんので、同じRunwayに対するLOC Apchのチャートで別途MAPTの位置をDME値で確認してブリーフィングしておく必要があると思います。

    来月からエアラインの訓練に入られるとのこと。頑張ってください。
    まずは、高速機理論や航空機のシステムについて勉強されることと思います。
    航空機のシステムについては、突き詰めると果てしないですので、ある程度概要を理解した後は、緊急手順の流れを見て、何故、そこでその操作なのか?その操作でどのシステムがどの状態になるのか?という事に着目すると限定変更訓練や運航で使える知識が身につくと思います。

    長々と失礼いたしました。

    今後とも、空の仕事人同士、よろしくお願い致します。

  7. ピンバック: 訓練開始前は何をする?航空通?体験フライト? | Flyingfast

  8. ピンバック: 航空知識のABC最新版 | Flyingfast

  9. ピンバック: 雲上快晴 Part 1 | Flyingfast

  10. ピンバック: 雲上快晴 Part 2 | Flyingfast

  11. ピンバック: 雲上快晴 Part3 | Flyingfast

  12. ピンバック: 雲上晴天Part 4 | Flyingfast

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